大手電機メーカーを早期退職制度を使って退職し、数年が経ちました
バブルが弾け、内定取り消しが社会問題となった年に、私はとある大手電機メーカーに新卒で就職しました。誰もが知る売上数兆円の規模を誇る会社です。
最初の配属は9割が男性のソフトウェア開発部で、入社後3年間を関東地方でネットワーク管理システムのソフトウェア開発に従事しました。そしてその後退職までの22年間、北国の事業所で移動体端末(ガラケー/スマホ)のプラットフォーム/アプリケーション開発をしていました。
ソフトウェア開発には大きく分けて、実開発と開発管理の2種類の業務があります。大企業というと実開発を外注し、開発管理を行うというイメージがあると思いますが、幸い私は実開発も開発管理も経験する事ができました。ソフト開発の技術と管理を実践し理解している事が最大の武器(スキル)でした。
そんなこんなで25年ほどこの会社でお世話になっていたのですが、数年前に数千人規模の早期退職制度の話が持ち上がり、私もその対象となりました。
そして私はこの早期退職制度に応募しました。現在退職してから数年経過しますが、この記事ではその時のことを振り返ってみて今どのように感じているのか、また同じタイミングで退職する道を選んだ元同僚はどうしているのか、私が知る範囲でお伝えしていきます。
目次
- 大手電機メーカーを早期退職した人のその後
- - 私(50代前半・ソフト開発エンジニア)のケース
- - Aさん(50代前半・管理職)のケース
- - Bさん(40代後半・デザイン部門)のケース
- - Cさん(40代後半・ソフトウェア開発部)のケース
- 早期退職経験者が語る、早期退職制度に応じるべきでない人・そうでない人の違いとは?
大手電機メーカーを早期退職した人のその後
私(50代前半・ソフト開発エンジニア)のケース
私の退職前の業務は、スマートフォンのソフトウェア開発でした。ニッチな客層をターゲットにしたスマートフォンを販売していたので、時期によってはiPhoneの売り上げを超えることもありました。
ただ社内の雰囲気が年々悪くなってきたことや、上司からの私の評価が正当とは思えないこと、またスマートフォンは既に国産よりも外国産の評価の方が高くなりつつあるという現実を鑑みたとき、「このままこの会社で働くべきなのだろうか?家族を守っていけるだろうか?」という疑問を持つようになりました。
さらに同年、私が所属する事業部が投資会社に売却され、入社した会社の冠さえつかない会社となることが決定しました。
そのような状況下で早期退職制度の話が会社から出てきたため、応募をするという選択を決断しました。
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