アイカ工業の評判・口コミ

アイカ工業への入社理由・志望動機

私の志望動機はこの会社が「有機化学を使って、世の中のためになる製品を作っていた」からです。私は大学院を含めて6年間有機化学について勉強に励んでいました。有機化学の中でも特に分子レベルの挙動について学習しました。この会社は接着剤を取り扱っており、その接着挙動はこれまで自身が培ってきた知識を使うことで、より良い製品ができると感じたため入社を決めました。

アイカ工業での年収・給料：500～599万円

年収500万円は入社3年目にしては、一般的に高年収と思われます。ですが、当時私の残業時間は毎月80時間以上ありました。この会社では研究職は裁量労働制というシステムが採用されていました。裁量労働制とは就業時間が安定しない研究職などに採用され、最初に決められた残業時間より実働時間が短くても長くても決まった額が払われるというものです。当時残業時間は20時間の給料が設定されていました。つまり、60時間は毎月無給で働いているということです。自身の働きと見合わない年収のため、私は不満を感じていました。

アイカ工業のワークライフバランス

毎月残業は80時間以上あり、それが2年間続く日々でした。また、就業時間は朝8時から18時まででしたが、出張のために朝5時から出発することも多々ありました。この時の出張は片道3時間のため、朝5時に出発し、現地で18時に作業を終了、そこから会社に戻ると時計は21時を指していました。このような日が続き、ワークライフバランスは全く良いとは思えませんでした。また、2か月に一回は土曜日出勤がありました。体から疲れが取れることはありませんでした。

アイカ工業の福利厚生

福利厚生として、カラオケやホテルがサービス価格になる会員制度がありました。月額500円を支払うことで会員になれます。しかし、サービス内容は東京にあるカラオケ店の割引などが大半であり、使う機会は一度もなく良い福利厚生とは思えませんでした。また、通勤手当は距離にかかわらず、定額が支給されていました。支給額は会社から30分圏内に相当するものでした。私は自宅から40分かけて通勤していたため、毎日通うことで赤字でした。

アイカ工業はホワイト／ブラック？

主な理由は過剰な残業時間、さらにはそれが無給だったことです。裁量労働制であったため労働基準法に引っ掛かりはしませんが、その制度を悪用して働かせていたとしか思えませんでした。また、営業からの強い口調での叱咤や、試験の失敗を上司が責任を取らないなどの環境もブラック企業と感じる要因です。東証一部上場企業ですが、中身は家族経営の町工場に匹敵するものでした。