ホワイト企業かブラック企業を決めるのは「残業」【3,800件の口コミデータをテキストマイニングにより分析】

最終更新日:2019/08/20

カンパニー通信は、「ホワイト企業とブラック企業に関する調査リリース」を発表しました。

ホワイト企業・ブラック企業に関する調査

調査内容

「従業員・元従業員(※以降「従業員」という表記に統一)が、勤務先企業・元勤務先企業(※以降「勤務先企業」という表記に統一)をホワイト企業と感じている割合、またはブラック企業と感じている割合」「ホワイト企業とブラック企業かを、どのような観点(キーワード)で判断しているか」について、カンパニー通信に掲載されている3,800件の口コミデータに対してテキストマイニングを実施し、分析いたしました。

本分析の狙い・背景

「従業員がどのような観点で勤務先企業のことをホワイト企業かブラック企業か判断しているか」について客観的に分析することで、各企業が従業員満足度向上に向けた取り組みを実施する際に、役に立てていただきたいと考えております。

分析結果サマリー

勤務先企業をホワイト企業だと感じている割合は58%

  • 58%の従業員が勤務先企業を「ホワイト企業だと思う」と回答
  • 「ブラック企業だと思う」と回答した42%を上回る

勤務先(元勤務先)企業はホワイト企業だと思いますか?ブラック企業だと思いますか?

ホワイト企業化へのキーワードは「残業」

  • 勤務先企業がホワイト企業かブラック企業だと判断する上で「残業」が重要な要素になっている
  • 2位「給料」、3位「福利厚生」を大差で上回る結果に

ホワイト企業とブラック企業かを、どのような観点(キーワード)で判断しているか

考察

1位は大差で「残業」という結果に

1位は「残業(出現率:50.67%)」で、2位の「給料(出現率:17.47%)」を大きく上回りました。

主に「残業時間の多寡」や「残業を強要する雰囲気の有無」「サービス残業の有無」に言及する口コミが多く見られました。

勤務先企業をホワイト企業と感じている主な口コミ

  • 残業も少なく、プライベートの時間をしっかり確保することができる
  • 残業も締め日や忙しい日は数日あるが、だいたいは定時で帰れる事も多かった
  • 月にもよるが、基本的には残業なく定時で帰宅でき、それが当たり前の風土になっている

※企業の特定を防ぐため、一部加工しています(以後同様)

勤務先企業をブラック企業と感じている主な口コミ

  • 従業員ひとりあたりの仕事量がとても多く、残業が当たり前の雰囲気がある
  • 残業を多くしている従業員が称賛される傾向にある
  • サービス残業が横行している

給料は「仕事量に見合う額」か「同業他社や前職企業と比較してどうか」がポイント

2位は「給料」でした。口コミを見ていると、求められる仕事に対して相応の給料がもらえているか、また同業他社・前職企業と比較してどうか、といった点に言及する口コミが見られました。

勤務先企業をホワイト企業と感じている主な口コミ

  • 前職時よりもいい給料をもらえている
  • 給料は多いとは言えないが、その分プライベートの時間を確保できる
  • 働きに見合った給料をもらえている

勤務先企業をブラック企業と感じている主な口コミ

  • 給料以上の仕事量を求められる
  • 給料がほとんど上がらない
  • 同業他社よりも給料が低い

福利厚生の充実はホワイト企業化への後押しにつながる

3位には「福利厚生」がランクインしました。

傾向として、勤務先企業をホワイト企業だと認識している一つの理由として「福利厚生」を挙げる人が多く見られました。

ただし、福利厚生単体ではなく、残業や給料への満足度が高いことに加えて、福利厚生も充実している点に魅力を感じ、勤務先企業をホワイト企業だと感じている人が多い点に留意が必要です。

主な口コミ

  • 報酬だけではなく、福利厚生も充実している
  • ワークライフバランス、福利厚生ともに満足している

分析について

カンパニー通信では、口コミフォームに「あなたが勤めている(勤めていた)会社はホワイト企業だと思いますか?それともブラック企業だと思いますか?その理由を教えてください。」という質問項目を設けています。

今回の分析では、本質問項目に対する回答(有効回答数:3,800件)に対し、テキストマイニングツールを使ってデータ集計・分析を行いました。

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