自動車製造メーカーのエンジニアの仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、自動車製造メーカーのエンジニアとしてお勤めの男性(30代後半)にお話を伺いました。自動車製造メーカーのエンジニアの仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話を伺った人
- お仕事:自動車製造メーカー エンジニア
- 会社規模:1万人~
- 勤続年数:15年目
- 新卒 or 中途:新卒入社
- 雇用形態:正社員
- 現年収:900~999万円(入社時300~399万円)
- 性別:男性(仮名:タッシ)
- 年代:30代後半
自動車製造メーカーのエンジニアの仕事内容
よろしくお願いします。
自動車製造メーカーの工場スタッフとして勤務しています。主な業務は、自動車を製造する為の生産ラインをメンテナンスする為に業者を手配したり、生産設備の入れ替えなどを実施しています。また、生産台数の変動に対応する為、設備の改造や設備の導入なども行います。更に、不要となった設備の廃却やそれに伴う事務処理などもたまに実施しています。新しいラインを敷設した際には、必要物の手配や、必要帳票の作成などの対応も必要となってきます。
自動車製造メーカーのエンジニアの仕事でやりがい、不満に感じていることは?
私の実施した設備の改造や設備の導入により、そこで働いている作業者の方の作業環境を改善する事が出来て、喜んでもらえた時が最も嬉しく、楽しい気分になります。また、作業環境の改善により、生産効率が上がり、それが製造原価の低減に繋がれば、更に喜びは倍増し、やりがいがあったと感じます。また、まだ、世の中に発表されていない新車をいち早く見たり、触れたりできた時もこの仕事をやっていて良かったと楽しい気分になります。
生産ラインが停止して、なかなか再開できない時が非常にきついと感じます。自動車は、製造単価が高く、かつ生産能力の高いラインが大半を占めている為、1分でもラインが停止した時の損害額が大きくなります。また、長時間停止になれば、数ある仕入先さんに迷惑をかけるので、やはり、ラインが停止して、生産再開にこぎつけるまでプレッシャーが大きく、すごく精神的にしんどいです。また、生産設備を入れ替える際は、土日になるので、土日が潰れる事も不満です。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
やはり、機械や電気など工学全般に詳しく、誰とでもコミュニケーションを取るのが上手い人に向いていると思います。また、生産ラインに近いところにいるので、ずっと机に向かってデスクワークするより、現場で色々と調査をしたい人が良いのではないでしょうか。チームプレーとなるので、ある程度の協調性も大事になってくると思います。
機械や電気に詳しくなく、コミュニケーションを取るのが下手な人だと思います。更に工場は、機械から出る油がミスト状となって浮遊しているので、どうしても仕事が終わると服が油臭くなります。この匂いがどうしてもダメという人はそもそも働けないのではないでしょうか。また、トラブルが発生した時には、責任感も重要となるので、責任感が欠如した人も向いていません。
自動車製造メーカーのエンジニアの将来性
そこそこ将来性はあると思います。
国内では、若者の自動車離れやカーシェアリングなど自動車の生産台数が減少する事が予測されてはいますが、東南アジアやインド、中国、アフリカなどは、まだまだ成長が見込まれ、将来性はあると思います。また、中国メーカーなど競争相手が増えると思いますが、ガソリンエンジンから、電気自動車などのエコカーに代わる所もピンチでありながら、ビジネスチャンスだとも思います。