病院の理学療法士の仕事内容・年収・やりがい・将来性

今回は、病院の理学療法士としてお勤めの女性(30代前半)にお話を伺いました。病院の理学療法士の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか？それともきつい(激務)のか？将来性はどうなのか？などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。

今回お話を伺った人

病院の理学療法士の仕事内容

よろしくお願いします。
病院で寝たきりの高齢者や脳卒中、心筋梗塞、呼吸器、骨折等の身体的に障害がある患者さんに対してリハビリを行っています。例えば、関節が硬くなって動かなくならないように関節拘縮の予防を行ったり、起きる、立つ、歩くなどの本来出来ていた機能を取り戻す事ができるように動作の指導や訓練を行います。また、障害のある患者さんに対してだけではなく、患者さんのご家族さんに対してもどのように介助をするのか等の介助指導や自宅で生活するために生活環境を整えたり助言を行っています。

病院の理学療法士の仕事でやりがい、不満に感じていることは？

今までできなかった動作や行動ができるようになったり、出来たことに対して患者さん自身が出来たと認識してくれて笑顔が見れた時にこの仕事をしてて良かったと、やりがいを感じます。また、患者さんだけでなく御家族さんも、一緒になって今まで出来なかった事ができるようになったと実感してくれ、良かったねと思ってくれたり、ありがとうと言い笑顔魅せてくれる事です。また、諸先輩方の昔の話や趣味の話など聞くとその人がどんな人だったのかという事がみえてくる事が楽しいと感じます。

ずっと寝たきりの患者さんで回復の見込みがなかなか見られないときに、自分はこのままのやり方でかいいのかと、思うことがあるときつくて自分自身に不満を感じます。体格の大きな患者様の移乗や訓練をする際は身体的にきつく感じます。患者さんに対しての仕事ではない関節業務が多くなるときつくて、不満を感じることがあります。また、医師とのコミュニケーションを取る時になかなか患者さんの事が伝わらずにあからさまに嫌な態度や面倒くさそうな態度を取られると不満を感じます。

きつい方だと思います。

向いている人、向いてない人

人と話すのが好きな人や人と接するのが好きな人が向いていると思います。高齢者さんはお話好きの人が多く話したい欲求が強い人が多いので話を傾聴できる人も向いていると思います。また、患者さんと一緒にひとつの目標に向かって一緒に頑張れる人や、その人のために何が出来るのかを考えて色々なアイディアを提案し、人の気持ちに共感できる人が向いていると思います。

人を尊重できない人や人の話を聞くことが苦手な人、我慢が出来ない人、汚物等が苦手な人は向いていないと思います。対象者は高齢者の方が多いので生活動作の一つであるトイレの介助にも関わることがあるのでそういう事が苦手な人は向いていないと思います。また、高齢者は話を聞いてほしい人が多いので人の気持ちに共感出来ない人も向いてないと思います。

病院の理学療法士の将来性

将来性はあると思います。

これからは高齢者がどんどん増えていく時代であり、今は健康寿命を、どんどん伸ばし元気な高齢者を生み出し病院を利用せずに自宅の区域圏内で生活をしようという政府の考えが主流になってきています。政府は病院の入院日数を減らし自宅での生活を主として考えています。そのため、病院から自宅へスムーズに移行する為のお手伝いが必要となってきます。また、健康寿命を伸ばすために健康な身体作りのお手伝いを行う必要があるからです。

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