自動車部品メーカーの開発実験の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、自動車部品メーカーの開発実験としてお勤めの女性(20代後半)にお話を伺いました。自動車部品メーカーの開発実験の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話を伺った人
- お仕事:自動車部品メーカー 開発実験
- 会社規模:1万人~
- 勤続年数:6年目
- 新卒 or 中途:新卒入社
- 雇用形態:正社員
- 現年収:400~499万円(入社時200~299万円)
- 性別:女性(仮名:ねぎま)
- 年代:20代後半
自動車部品メーカーの開発実験の仕事内容
よろしくお願いします。
自動車部品メーカーで、開発した商品の性能確認実験を行っています。自動車にはたくさんの機能がついています。内装、エアコン、マフラー、メーターなどの電子部品、熱交換器、それらには自動車メーカーから求められる性能、仕様があります。それらの性能、仕様をしっかり満足できているか、エンドユーザーの不満不安につながらないかを主に確認する仕事です。また競合他社の製品に対して自分たちの製品がどの立ち位置にいるか、どこで勝っているか負けているかを確認することも行っています。
自動車部品メーカーの開発実験の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
やはり町中で走っている車を見て、「あれは自分が携わった車なんだよな」と思えることが楽しいです。成果が形として見えるのがいいですよね。どんなに大変でもやり切ってそれが実際に世の中に出回ったときに達成感を感じます。また少し仕様を変えると性能にも大きく影響が出ることから、「ここをこうしてみたらこれぐらいの性能が得られますよ」と客先に提案しそれが採用されたときもすごく嬉しいです。専門的な仕事なので人に説明すると大抵「すごいことしてるんだね」といわれるのも自慢ですね。
問題が起きなければ同じようなことを何通りも行うので、毎日刺激がある仕事ではありません。逆に問題が起きたときには先輩上司はもちろん部を超えて検証したり、さらに下請けの会社に調査を依頼したりして並行作業がかなり多いです。自動車メーカーとも相談して遅れなく進めていく必要があるので、残業も多くなりがちです。原因がなかなかつかめないと迷路に迷い込んだように抜け出せなくなることもあり、イライラすることもあります。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
性能を満たさなかったときに、どうしたら性能を満足できるか試行錯誤しながら進めていく必要があるので、好奇心を持って「こうしたらどうだろう?」と考えられる人が向いていると思います。何通りも同じことをやることもあるので、根気強く、なぜそれをやったかを理論付けて考えられるロジカルな思考を持っている人はなおさら向いていると思います。
自分で考えながら実験を行うことが多いので、自分で動けない人は向いてないのではないかなと思います。またどうしても自分だけで解決することが難しいことも多いので先輩や上司とコミュニケーションをとりながら進めていく必要もあり、報連相が不可欠です。自分だけの意見で進めるワンマンタイプにはこの仕事は難しいと思います。
自動車部品メーカーの開発実験の将来性
そこそこ将来性はあると思います。
自動車ではなく自動車部品を開発しているので、そこで得られた技術や考え方は別の分野にも応用できると思います。現在、世界的に排気ガスやガソリンの問題から電気自動車へ移行する流れが出てきていますが、すぐに自動車がなくなるということはあまり考えられないので、どんな形であれ長く携われるのではないかと感じます。