有料老人ホームの介護福祉士の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、有料老人ホームの介護福祉士としてお勤めの女性(20代後半)にお話を伺いました。有料老人ホームの介護福祉士の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話を伺った人
- お仕事:有料老人ホーム 介護福祉士
- 会社規模:300~499人
- 勤続年数:4年
- 新卒 or 中途:中途入社(2社目)
- 前職:福祉 介護福祉士
- 雇用形態:正社員
- 現年収:400~499万円(入社時300~399万円)
- 性別:女性(仮名:えり)
- 年代:20代後半
有料老人ホームの介護福祉士の仕事内容
よろしくお願いします。
主におこなっているのは利用者様の身の回りのお手伝いです。日勤の業務だけでいうと朝の申し送り後、利用者様の各部屋のタオル交換と体調の確認や、その日の要望などを伺います。すべての部屋のタオルを交換し終えるころにお茶の時間になるので、各部屋にお茶を配ります。その際にタオル交換時に聞いた要望に応えたり、何時に要望にお応えできるかなどお話します。この時間が全ての利用者様に直接かかわり、状況を把握するために1番重要な作業と言えると思います。その後入浴の介助に入ったり、お手洗いの付き添いをしたり、カルテの記入をしたりと他の職員と連携をとりながら日々の業務をこなしていきます。
有料老人ホームの介護福祉士の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
利用者様の要望に対し、応えることができたときにやるがいを感じます。こうしてほしかったの。ありがとうと言われると、やってよかったと本当に思います。日々の業務が忙しくて、利用者様1人1人に目を向けるのは難しいのですが、それでも要望に応えられるように毎日努力したいと思います。丁寧に接すればその分、丁寧な対応が返ってくる。優しく接すればその分、優しい対応が帰ってくる。そういうことを教えてくれる仕事だと思います。
利用者様のなかには、昔気質で男尊女卑の考えを持つ人や、若い人よりも年配者のほうが偉いと明らかに態度が横柄な人がいます。そういった人を対応する時には、いつも骨が折れました。嫌なことを言われても、言い返したりしてはいけないし笑顔で切り返さなけれないけない。そういった切り返しが上手くなるまでが本当に大変です。切り返しが上手くいかず、ヒートアップしてしまうことがあるので、その時には無理をせず他の職員に対応を変わってもらうこともありました。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
明るくて人と接するのが上手な人です。利用者様の中には様々な性格の人や様々な考えの人がいます。どの利用者様とも、うまく接することのできる人は介護の仕事に向いています。人は誰しも、自分の好意を持っている人には悩みや日々の不満を漏らすことができますが、そうではない人には話さないからです。わたしたちにとって仕事場でも利用者様にとっては生活の場なので、日々のストレスを減らすために何でも話せる人間関係の構築が必要なのです。
自分の意見を曲げられない人です。介護は連係プレーが大切なのです。いろいろな職種の人と情報を共有し、利用者様にとって生活しやすい環境を整える。そのために話し合いをして接し方の方針や生活スタイルをきめていくのです。その話し合いの中で自分の意見を無理に通そうとしたり、利用者様の意見を聞き入れることのできない人は介護の仕事に向きません。
有料老人ホームの介護福祉士の将来性
将来性はあると思います。
どの時代にも高齢者はいます。しかし、現代は昔と比べ家族が高齢者の世話を引き受けるということが減っているように感じます。女性の社会進出や核家族化など社会の流れをみると高齢者のことにまで手を回せないのかもしれません。しかし、だからと言って高齢者のことをどうでもいいわけではない。だから専門的な知識をもった人が高齢者の世話を引き受ける必要があるのです。