法律系出版社の社外校正事務の仕事内容・年収・やりがい・将来性

最終更新日:2019/04/24

今回は、法律系出版社の社外校正事務としてお勤めの女性(40代前半)にお話を伺いました。法律系出版社の社外校正事務の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。

今回お話を伺った人

  • お仕事:法律系出版社 社外校正事務
  • 会社規模:1000~1999人
  • 勤続年数:24年目
  • 新卒 or 中途:新卒入社
  • 雇用形態:正社員
  • 現年収:600~699万円(入社時300~399万円)
  • 性別:女性(仮名:まるこ)
  • 年代:40代前半

法律系出版社の社外校正事務の仕事内容

--本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、まるこさんの仕事内容について教えていただけますか?

よろしくお願いします。
わが社で扱っている書籍の校正は、新卒の社員が所属している校正部という部署のほかに社外でパートの主婦の方にもお願いしています。社外の校正グループは、8人のリーダーで成り立っており、彼女たちがひとチームで7人ぐらいの校正者を抱えている仕組みです。リーダーたちが校正するべき書籍のゲラを社内で振り分けて自分のチームの校正者に渡すのですが、その扱うべき書籍の単価を設定したり、どのグループにどの書籍を渡すべきなのかを検討したり、校正者たちの給与の管理をするのが仕事です。

法律系出版社の社外校正事務の仕事でやりがい、不満に感じていることは?

--次に法律系出版社の社外校正事務として働くことのやりがいに感じていることついて教えてください。

仕事のやりがいは、一つの書籍にわずかながらも自分がかかわる事が出来ていることでしょう。私自身が校正するわけではないのですが、扱った書籍が新刊として発売されたときにはうれしくなります。私がしている仕事は本を作る過程での始まりに部分でもあると思うので、自分がきちんと仕事をすることで次の編集作業などもスムーズに進める事が出来るのだと思います。個人的に楽しく感じている部分としては、パートの主婦の方々とたわいのない会話ができることです。コミュニケーションをとることで仕事がうまくいきやすいと感じています。

--ありがとうございます。反対に、不満に感じていること、きついと思っていることは何ですか?

パートのリーダーさんたちが、とにかく文句が多いのが難点です。書籍によっては校正するゲラに厚みが出てくることがあります。リーダーたちは会社から電車を乗り継いで自宅に戻るのですが、厚みがあるとその分重くなるので「こんな重たいのは持っていけない」と文句を言われたり、扱う書籍によって面倒な仕分け作業となる場合には「なんで私にばっかり難しいのを与えるのよ」と言われています。上司からは「なんとか自分でおさめろ」と言われているので、「すいません」と頭を下げてばかりです。年齢的にもおばさんばかりなので文句が言いたいのかもしれませんが、ストレスが溜まります。

--単刀直入に聞きます。まるこさんの仕事は楽ですか?きついですか?

どちらとも言えないですね。

向いている人、向いてない人

--では次の質問です。法律系出版社の社外校正事務で働くのに向いている人はどんな人だと思いますか?

人間関係を円滑にできる「スキル」を持った人と、ストレスを上手に発散できる人が向いていると思います。仕事自体は、毎日、同じことをするので一度覚えてしまえば簡単なものですが、中年のパートさんと接するので彼女たちをいかに上手な付き合いができるのかが重要です。自分が正社員で相手がパートという立場が上でありながら「仕事をお願いする」という姿勢を忘れない方がよいでしょう。

--その一方で、向いてない人はどんな人ですか?

人間関係が上手にできない人です。自分が思っていることをストレートに相手に伝えてしまうと必ず、もめごとが起きます。特に、パートの主婦の方は女性ですからものの言い方には注意が必要です。あとは、毎日同じ作業をするので単調な仕事が嫌いな人は向いていないでしょう。昼休みの休憩をのぞいて社外に出ることもできません。

法律系出版社の社外校正事務の将来性

--まるこさんの仕事に将来性はあると感じますか?

将来性がない仕事だと思います。

ここ最近では電子書籍が主体になりつつあるので、紙の書籍はかさばるし売れなくなりました。出版業界はどこも景気は良くないので、将来性はあまりないと感じています。また、以前はインターネットが普及していなかったので良かったのですが、インターネットを中心としてSNSの普及により情報を常に最新のものとしてチェックできるような時代となったのでわが社のような「加除籍書籍」は必要がなくなってしまうのでしょう。

--本日はありがとうございました。
※この口コミインタビューは、2018/05に公開されたものです。

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