保険業界の事務の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、保険業界の事務としてお勤めの女性(30代前半)にお話を伺いました。保険業界の事務の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:保険業界 事務
- 会社規模:100~299人
- 勤続年数:11年目
- 新卒 or 中途:新卒入社
- 雇用形態:正社員
- 現年収:500~599万円(入社時300~399万円)
- 性別:女性(仮名:nekoneko)
- 年代:30代前半
保険業界の事務の仕事内容
生命保険に対する顧客からの請求について、内容を精査し、保険金支払う仕事をしています。顧客もしくは担当者から支払事由に該当するかどうか問い合わせがあった場合には詳細を確認し、実際に顧客から請求を受けた際には、必要書類がすべてそろっているかをまず確認します。その上で加入内容と今回の請求内容を精査し、保険金の額を決定し、振り子仕事をしています。請求の中には、支払ができない場合もあるので、診断書の内容ですとか通院歴を病院へ調査したりもしています。
保険業界の事務の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
やりがいは、保険金を払って顧客から感謝されることです。基本的には保険に加入されている方は保険金が払われて当たり前のものと考えているので、あまり感謝の言葉はかけられることはありませんし、直接顧客へ会うことも少ないので直接耳にすることはあまりありませんが、「保険金もらえてよかったわ~」や「保険に入っていたらか、入院したけど生活費等に困らなかったわ~」などと聞くと、大変なことも多いけど、やっててよかったな、と感じます。
生命保険の保険金を払う際には、加入者一人ひとりの契約内容を確認しながら支払いを行う必要があるため、請求1件1件精査をしなくてはいけない点が大変です。同じ入院にかかる請求であったとしても、契約内容が違うAさんとBさんでは支払える金額が異なるので、それを間違えずに支払処理を行わなくてはなりません。その上、保険法によって支払い期限が決められているため、できるだけ素早く判断し、間違えずに支払処理をすることが求められる仕事である点がきついです。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
請求内容によっては、顧客から提出いただく書類がが多岐にわたるため、それを細かく見て管理できる人が向いているかと思います。また、支払いまでの期限が決められているため、自分の知識をフルに使って保険金支払いまでの多くのチェック項目を素早く判断する必要があるため、判断力がある人がよいかと思います。しかし一番は期限がある仕事なので、あらゆることにおいて時間や期限を守れる人であれば向いているかと思います。
期限を守ったりスケジュールどおり仕事を進められない人は、絶対向いていないと思います。この仕事に限ったことではないと思いますが、特に保険を扱うこの仕事については、対一般の顧客を相手にしなくてはいけない上に、お金が絡むことなので、相手はとてもシビアになります。その中で期限を守らない、スケジュール通り進められない人は、即苦情となってしまいますので、向いていないと思います。
保険業界の事務の将来性
どちらとも言えないです。
保険金が払える対象が年々幅広くなっているので、保険の請求件数については増加傾向にあるため、仕事量としては増えるかと思いますが、逆にAIの導入や普及によって、人間の仕事ではなくなる可能性が非常に大きいので、将来性についてはなんとも言えません。AIの普及によって単なる保険金請求案件についての仕事は楽になるかもしれませんが、個別対応が求められる場面(支払えない場合等)においては、やはり人間の仕事のままと考えますので、大変な仕事だけが残る可能性があるので、あまりお勧めできる仕事ではないと感じています。