製造受託業(EMS)の経理の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、製造受託業(EMS)の経理としてお勤めの女性(20代後半)にお話を伺いました。製造受託業(EMS)の経理の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:製造受託業(EMS) 経理
- 会社規模:500~999人
- 勤続年数:4年目
- 新卒 or 中途:中途入社(2社目)
- 前職:メーカー 経理
- 雇用形態:正社員
- 現年収:300~399万円(入社時300~399万円)
- 性別:女性(仮名:__yu)
- 年代:20代後半
製造受託業(EMS)の経理の仕事内容
経理・財務担当者として、資金管理・債権管理・債務管理を担当しています。日次での資金繰の管理、資金の付替、借入金管理、国内や海外の仕入先への請求書計上処理や支払手続き、仕入先への支払通知書発行、仕入先との取引金額残高の照合、従業員の経費精算、得意先からの入金消込が主な仕事内容です。決算期には決算書類の作成や税務の納付、監査法人の対応を行っています。例外的ですがシステム入れ替えの際にはその対応なども行います。
製造受託業(EMS)の経理の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
経理の仕事のやりがいは、会社全体の業務が見え、改善に役立てられるところです。経理は最終部門ですので、他部門が処理した仕事や数字が最終的に流れてくる部門です。そのため、業務改善や数字の改善を他部門に提案することができます。また、断片的ではありますが、他部門がどのような業務をしているか把握することも可能ですので、自部門の仕事だけでなく業務の全体フローを把握しやすい立場にあるところが楽しいと感じています。
年度決算時は毎日21時くらいまで残業になるところや、土日に出勤となるところが体力的にきついと感じます。また、ルーティン業務が多い業務のため、自発的に考えたり改善案を模索・実行しながら仕事に取り組まないと、毎日同じ仕事になってしまうところがつまらない点といえるかもしれません。さらに、日頃から他部門と良好な関係を保っておかないと、監査対応の際に他部門へ協力を仰ぎにくい状況となってしまうので、より人間関係に注意が必要な部門が大変かもしれません。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
どの仕事にも言えるかもしれませんが、正確に業務を遂行できる人が向いていると思います。経理の世界では1円でも間違うことは許されませんので、少し神経質くらいの性格の人が向いているといえるでしょう。また、ルーティン業務として仕事がただの作業となっていることもあるので、改善を考えながら仕事の出来る人も向いていると思います。
数字が苦手で、大雑把すぎる人は向いていないかもしれません。基本的にはルーティン業務が多い仕事なので、常に新しいことを求める性格の人にも向いていないでしょう。また、自己主張やこだわりが強すぎて、他部門と折り合いがつかない人も後々の監査対応がスムーズに進まなくなってしまうため、向いていないと思われます。
製造受託業(EMS)の経理の将来性
あまり将来性があるとは思いません。
現時点では経理部門は企業に必要不可欠なため、どこの企業でも必要な職種ですが、これからロボットやAIが主流となった場合は、経理部門は現在の規模ほど必要とされなくなる可能性が高いのではないかと思うため、将来性はないかもしれません。ただ、経理担当をゼロにするとも思えないので、数名は必要となるかもしれません。