製薬メーカーの技術系事務職の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2020/11/06
今回は、製薬メーカーの技術系事務職としてお勤めの男性(50代前半)にお話を伺いました。製薬メーカーの技術系事務職の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:製薬メーカー 技術系事務職
- 会社規模:1000~1999人
- 勤続年数:3年目
- 新卒 or 中途:中途入社(3社目)
- 前職:製造業 技術系事務職
- 雇用形態:正社員
- 現年収:1000~1199万円(入社時1000~1199万円)
- 性別:男性(仮名:みなみ)
- 年代:50代前半
製薬メーカーの技術系事務職の仕事内容
医薬品を世の中で販売する上で、どのような患者さんにどのように使えば、副作用が出にくく、薬の効果が最大限に発揮できるのかなどの情報について、医療機関、文献、提携企業などから国内外の情報の収集を行います。集めた情報は、社内で検討した上で、必要に応じて規制当局へ報告します。また、集積された情報を社内で精査し、必要なものは医療機関へ情報を提供し、医療現場での適正な医薬品の使用を促進することを後押しする仕事です。
製薬メーカーの技術系事務職の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
医薬品は情報がなければ単なる化合物であり、どのような患者さんにどう使えば最適なのかという情報が付加されて始めて医薬品として世の中の患者さんのために貢献できるものです。誤った情報であれば、場合によっては毒物にもなりうるもので、いわゆる「薬害」として表面化することもあります。医薬品に必須であるこれら付加価値としての情報を作る仕事であり、人間の生死に多大な影響を及ぼす仕事であり、やりがいがあると思います。
医薬品について、人の健康・生死にかかわる仕事であり、規制なども厳しく、当局への報告期限なども決められており、時間に追われながらの仕事になります。また、会社としては、営業や生産、研究開発などのような営業利益に直接貢献できるいわゆる「直接部門」としての業務ではなく、あくまで「間接部門」という扱いのため、予算や人員も必要最小限になってしまうこともあり、他部門などと比較をした場合に不満に思うことも多々あります。
どちらとも言えないですね。
向いている人、向いてない人
人の健康・生死にかかわる仕事であり、規制なども厳しいので、まずは決められたことを毎日コツコツまじめにこなすような忍耐力のある方が向いていると思います。机に座って一日デスクワークをする内勤の仕事が会っている方や、気分にムラがあまりなく日々の業務を着実にこなしていけるような方が向いていると思います。また、海外の提携企業とのやり取りも多く発生する業務なので、海外の方とのコミュニケーションが好きだったり、英語が得意であれば適していると思います。
毎日コツコツ、決められたことをルールに従い行えない方は無理だと思います。また、期限を守れないような方もルールを守れないのと同様に不向きです。また、外に出かけて人と会ったりする外勤の仕事が会っているという方も内勤は窮屈に感じることが多々あり向いていません。また、英語に苦手意識が強くアレルギーの人も向いていません。
製薬メーカーの技術系事務職の将来性
将来性はあると思います。
医薬品は、人の健康や生死にかかわるものであり、医療が進歩した将来においてもなくなることはまずないと思います。今後は高齢化が日本においてもより進み、多くの人がより良い新しい医薬品を望み・使っていく世の中になると思います。その上で、医薬品に付加価値を生み出す仕事は、今よりさらに必要性が高くなるものと考えます。