学校教育の一般事務の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、学校教育の一般事務としてお勤めの女性(30代前半)にお話を伺いました。学校教育の一般事務の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話を伺った人
- お仕事:学校教育 一般事務
- 会社規模:100~299人
- 勤続年数:6年目
- 新卒 or 中途:中途入社(2社目)
- 前職:教育関連業 教育職
- 雇用形態:正社員
- 現年収:300~399万円(入社時300~399万円)
- 性別:女性(仮名:みかん)
- 年代:30代前半
学校教育の一般事務の仕事内容
よろしくお願いします。
毎日の業務は、学生対応が半分、資料作成やデータ入力などのパソコンを使った業務やその他雑務が半分、という感じです。学生対応では、学生が提出してくる手続き書類の処理をしたり、問い合わせに答えたりすることが多いですが、時には相談に乗ることもあります。学生対応の合間を見て、配布資料や掲示資料、学内資料などの資料作成をしたり、データ入力を行ったり、書類の発送作業を行ったりといった事務作業を行っています。保護者や業者との接客、イベントの開催など、業務内容は多岐にわたり、その時々によって変わります。
学校教育の一般事務の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
教育の現場では、「未来」が見えることが一番の魅力かな、と思います。裏方の地味な仕事で、直接学生を指導することはありません。ですが、未来ある学生のサポートができるのは嬉しいもので、卒業式になると喜びを感じます。仕事のやり方はある程度は決まっていますが、自分なりにアレンジして行えるところも楽しいです。配布資料の作り方や掲示板の使い方、メールマガジンの記載内容などで工夫を凝らすことができます。小さなことですが、自分の個性を出せるのは楽しみの一つです。
忙しい時期とそうでない時期の差が大きく、暇な時はやることが本当になく、忙しい時は休日出勤が必要になるほど仕事量が増えます。メリハリがあって良い、という人もいますが、こんなにも差があるとしんどいなと感じます。また、学生や保護者からのクレーム対応はストレスが溜まります。正当な理由があるクレームもありますが、八つ当たりだったり、自分を優遇するように圧力をかけてきたり、と不当だと感じるクレームも多くあります。気も使うし処理に時間がかかるので、苦手な業務です。
まあ楽な方だと思います。
向いている人、向いてない人
明るく協調性があることが大事です。学校現場ではスキルも大必要ですが、それよりもその人の人柄が重要視されます。学生や保護者など多くの人と接するし、教員や他部署の人、時には外部の人と連携して業務を行うこともあります。高いコミュニケーション能力が必要となる仕事です。また、正確さが求められるので、几帳面で丁寧な仕事を心がける必要があります。地味な作業をコツコツと行うのが苦じゃない人が向いています。
不特定多数の人とコミュニケーションをとる仕事なので、多くの人と接するのが苦手な人は向いていません。また、新しいことの挑戦する姿勢は必要とされますが、どちらかというと保守的な業界です。挑戦は歓迎されますが、実現しようと行動する時に支援を受けるのが難しく、一人で実行することが少なくありません。協調性が必要とされるし、権威主義なところがあるので、こういった古い考えが合わない人は、ストレスが溜まるかもしれません。
学校教育の一般事務の将来性
どちらとも言えないです。
少子化が進んでいるため、業界の人は大きな危機感を持っています。一人ひとりにかける教育の費用は上昇していますが、子供の数が減少し続けているので、今のままでは衰退していくのは確実です。社会人にまでターゲットを広げたり、他の業界と連携をとったりして、顧客のニーズに応えられるサービスの展開が必要で、それができるかできないかで生き残りが決まると思います。また、事務業務はAIが導入されることが考えられ、職員が行う業務内容は次第に変わってきそうです。