メーカーのコンサルタントの仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、メーカーのコンサルタントとしてお勤めの男性(40代前半)にお話を伺いました。メーカーのコンサルタントの仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:メーカー コンサルタント
- 会社規模:1000~1999人
- 勤続年数:7年
- 新卒 or 中途:中途入社(4社目)
- 前職:ゴルフ場 営業
- 雇用形態:業務委託
- 現年収:600~699万円(入社時300~399万円)
- 性別:男性(仮名:soba)
- 年代:40代前半
メーカーのコンサルタントの仕事内容
メーカーに対して、海外の販売先、代理を紹介し、契約をサポートします。そして、契約後は代理側への販売トレーニングをしたり、メーカーとの会議にも出席し、翻訳もするし、互いの文化的ギャップや考え方の違いを埋めて、両社がもめないようにして、問題がおこることを防ぎます。実際に問題がおきたときは、私自身がすぐに海外に飛んで、問題を解決します。新しい市場、国にも調査したり、代理候補を指さして、常に海外の新しい市場開発の手助けをします。
メーカーのコンサルタントの仕事でやりがい、不満に感じていることは?
クライエントは大手メーカーでありながら、私のアドバイスによって、各国の取引先、代理も私が紹介したり、私のアドバイスで、大手メーカーが代理を決めるということです。加えて、実際にそれによって日本の商品が海外に広まり、有名になると、日本へも貢献できたという満足感があります。そして、その実績が増えるほどに、新たなメーカーさんからのアプローチが増えるので、だるま式にクライエントが増えるので、こちらからクライアントを探す必要もなくなります。
メーカーの社員ではないので、成功するとメーカーの海外担当者の成功にされることもよくあります。そして、失敗するとコンサルタントである私の責任にされるということもよくあります。実際には失敗するケースは、コンサルタント契約しても、アドバイスを聞いてもらえず、メーカーの決断だけで動くために失敗するのですが、それでも失敗の際は、私のアドバイザーとしてのアドバイスがよくなかった、達成できなかったということになります。
まあ楽な方だと思います。
向いている人、向いてない人
自分が市場を切り開く、道なき道を切り開くのが好きという人が向いていると思います。他者ができないことをやるので、自分の価値観が高まるし、だからこそ大手メーカーでも言うことを聞いてくれます。自己向上心の高い人には向いていると思います。そして、海外に常に出張して、自分の見解を広めたい、新たな文化を学びたいという人は向いています。
日本が好きで、日本から出たくないという人は無理です。そして、日本人が正しい、日本の考えが正解、と思っている人も国際人にはなれないので向いてないです。内気で、海外での英語での会議やパーティーで発言できない、コミュニケーションが取れないという人も無理です。大手メーカーのやり方を海外の考えをうまくまとめて、自分の言葉で表現できない人も無理です。
メーカーのコンサルタントの将来性
将来性はあると思います。
大手メーカーは、減少する日本人口の中で、海外進出しなければ生き残っていけません。その中で、海外市場に進出するには、語学力、コミュニケーション力が必要ですが、大手メーカーの海外部の中でさえ、その2つを持ち合わせている日本人で国際人になれている人はまだほとんどいません。それを、メーカーが外注でコンサルタントに任せるという需要はこれからどんどん増えると思います。