演劇興行の広報宣伝の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、演劇興行の広報宣伝としてお勤めの男性(30代後半)にお話を伺いました。演劇興行の広報宣伝の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:演劇興行 広報宣伝
- 会社規模:100~299人
- 勤続年数:8年
- 新卒 or 中途:中途入社(3社目)
- 前職:広告業界、映像制作 営業
- 雇用形態:正社員
- 現年収:300~399万円(入社時300~399万円)
- 性別:男性(仮名:たろきち)
- 年代:30代後半
演劇興行の広報宣伝の仕事内容
毎月の公演のチラシや販売物である公演プログラムの企画、編集業務。また広報として出演者の取材、記者会見の企画、当日の進行など。その他、テレビやラジオ番組への出演交渉、当日の誘導案内など広報業務。具体的には担当する公演の広告物の作成を全て担うので、演出家、カメラマンと打ち合わせをして撮影の立会い、その後はデザイナーと方向性を確認しながらチラシの作成に取り組んでいきます。公演が近づいてきたら番宣を行う為、出演者側とスケジュール調整をしながら各局へ出演交渉、取材要請を行っていきます。
演劇興行の広報宣伝の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
やはり一から舞台を作り上げて行く現場に立ち会えることです。宣伝として公演の企画段階から携わり、イメージ作り、チラシやポスター作成。そして公演が近づいてくると台本が仕上がりお稽古が始まります。お稽古の合間には出演者にインタビューをし生の声、思いをお客様へどのように伝えるかを考えるのが宣伝の醍醐味です。スタッフ一同、苦労して作り上げた公演が無事に初日を迎え幕が開いた瞬間、良かったとほっとします。一つの作品を見届ける喜びです。
役者さん、歌手、タレントさんが商品です。人に動いてもらう上でやはりいろいろな思惑や意向が生じます。なかなか思いどおりにいかないことばかりですし、断念することも多々あります。相手が出演者に限らず宣伝広報は調整することが主な仕事ですのでジレンマは非常に思いです。どこに落としどころを持ってくるか、その部分での気苦労も多く疲れます。やはりどんな仕事でも理想と現実はありますのでその狭間で悩むことはいろいろあります。
どちらとも言えないですね。
向いている人、向いてない人
あまり感情的にならず臨機応変に対応ができることです。かといって信念がなければいけないと思うのでそのバランス感覚が必要だと思います。営業マンにも通じる部分も多く、広報宣伝はクリエイターではありませんのでもの作りに邁進する人たちが、どのようにすれば円滑に作品づくりに打ち込めるか考えて影で支えるスタッフとも言えます。
人と接することが苦手な人は向いていません。営業マン同様に日々多くの人に出会います、その中で当然かけひきや苦手な人と接することもでてきます。そんな中でも苦にならず前向きに仕事がとらえられる精神がないと難しいと思います。先述しましたが思いどおりにならない事の方が多いので、感情的に爆発してしまう人は向いてないと思います。
演劇興行の広報宣伝の将来性
そこそこ将来性はあると思います。
私のような会社、仕事は段階的に出世していく形とは少し違います。能力や人脈を活かした立ち回りに長けた人は会社に依存せずとも、起業したり個人で請け負いとしてやっていく方もいます。決して安定した成長企業ではありませんが、凝り固まった将来像ではなく自由なスタンスでの将来性という点では可能性は広がる仕事だと思います。