医療福祉の理学療法士の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、医療福祉の理学療法士としてお勤めの女性(30代前半)にお話を伺いました。医療福祉の理学療法士の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに回答してもらいましたので、ぜひ最後までご覧ください。
回答者プロフィール
- お仕事:医療福祉 理学療法士
- 会社規模:100~299人
- 勤続年数:3年目
- 新卒 or 中途:中途入社(5社目以上)
- 前職:医療福祉関係 理学療法士
- 雇用形態:正社員
- 現年収:300~399万円(入社時300~399万円)
- 性別:女性(仮名:はる)
- 年代:30代前半
医療福祉の理学療法士の仕事内容
私は現在、介護老健保健施設で理学療法士として働いています。病院で入院し治療が終わったが自宅での生活が困難な高齢者に対しリハビリテーションを集中的に提供して自宅に帰る為の支援をするという仕事です。リハビリ自体は筋力トレーニングや立ち上り・立位バランス練習、歩行練習を中心に行い、筋力や体力の維持向上、歩行能力や日常生活動作の維持向上を図ります。入所者の中には家族の介助が可能な方もいるので、トイレ動作やベッドと車椅子の乗り移り動作の介助量を軽減する為の練習を行います。
医療福祉の理学療法士の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
この仕事は筋力や体力が低下している方がリハビリテーションによって維持向上がみられ歩行や日常生活動作に繋がり、全介助だったものが重度介助→中等度介助→軽介助→見守りと変化し自立まで持っていけるとリハビリテーションを行っていてやりがいを感じます。また、対象とする方が高齢者の為、人生経験が豊富な方が多く、戦争の話やその時代、流行った遊びや映画、歌などの話を聞けることも勉強になってとても楽しく感じています。
この仕事がつまらないと感じたことは一度もありません。しかし、介護士や看護師と上手く連携が取れないこともあり大変に感じることがあります。その日のリーダーとなっている介護士や看護師に日常生活動作の変更(例えば、ベッドと車椅子の乗り移り動作が安定して行えるようになったので見守りから自立に変更したいこと)について相談し了承を得ても人によっては他のスタッフに伝えない人もいますし、「無理」と決めつけて変更しない人もいるのでそのような連携の面で不満に感じることがあります。
どちらとも言えないですね。
向いている人、向いてない人
この仕事は人と話すことや日常生活を送る上での手助けをしたいと思う人に向いていると思います。出来なかった動作が出来るようになるということは第一に理学療法士の知識や技術が必要となりますが、患者さんや利用者の方の頑張ろうという意欲も大切になります。信頼関係を築くことで患者さんや利用者の方の意欲に繋げることが出来、それが動作に繋がると思います。
相手の話を聞かず、思いやろうとせず、自分の思うがままに相手を言い聞かせようとする人、自己満足でリハビリテーションを行おうとする人は向いていないと思います。相手の生活のことを考えず、教科書上の知識でリハビリテーションのプログラム内容を決めてしまう人もまた向いていないと思います。また、リスク管理も大切な仕事なので安全にリハビリテーションを提供できるように環境を設定が出来ない人も向いていないと思います。
医療福祉の理学療法士の将来性
将来性はあると思います。
私はこの仕事を自信をもって友人や親戚に進めたいと思います。現在、脳卒中や骨折、肺炎等の入院によって起こる廃用症候群によって日常生活が困難となっている方が多く、その介助の方法を知らない家族が多いと思います。私たちの仕事は日常生活が少しでも自分で行えるようになること、家族の介助する量が少なくなり負担が減らせるように手助け出来る専門職だからです。