理化学研究所の評判・口コミ

理化学研究所に満足していること

大学と違って講義などをする必要がないため、ひたすら研究に専念することができます。また、若い学生がほとんどいないため、雰囲気がずっと落ち着いており、静かな環境で研究したい人には向いていると思います。東大などを除き、都内の大学はスペースも限られていて、窮屈な思いをしがちですが、ここでは広いスペースで研究を進めることができます。とにかく研究以外のことは考えたくないという人にはとても合っている環境だと思います。

研究員は裁量労働制となりますが、土日の休みなどは比較的徹底されており、個人の時間をきちんと持つことができます。特にポスドクは大学では勤務時間などがなあなあになりがちだと思いますが、こちらではオンラインの出勤簿システムが完備されており、各個人が入力して所属長の承認を得ることになっているため、あまり無茶な勤務をする人はいません。研究に専念しながら、休日は自分の時間を作りたいというような、メリハリを持った生活をすることができます。

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理化学研究所への不満

一番の問題はほぼすべての研究員が１年契約の任期制職員だということです。契約の更新は可能ですが、最長でも10年までしか在籍することはできません。したがって、職員は一般的な会社への就職とは全く違う状況に置かれています。事務系の職員も任期制での採用が多いようです。近年は大学教員も任期制の職位が多いため、どちらが悪いとは言えませんが、研究に専念できる分、早く業績を積んで任期のない職へのステップアップを図る必要があります。

研究をして給料をもらえるだけありがたいのですが、博士号を持った人間の給与額として考えると、一般企業と比べたら非常に寂しいものがあります。研究員（ポスドク）というのはそういうもので、できるだけ早く任期のない職位に着かないと、生涯賃金という観点ではかなりの損をします。もちろんボーナスもありませんし、退職金もありません。住宅手当などの制度がある分、学振PDよりは良いところもあるかもしれませんが、ポスドクとして他の機関よりも特に優遇されているとも感じません。

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理化学研究所はホワイト／ブラック？

給与や任期の問題はありますが、休日をしっかり確保することができ、１日の労働時間も常識的な範囲におさめることができます。また、研究に専念できる環境を用意してくれているというだけでもホワイトに値するのではないでしょうか。

仕事を通じて自己実現することよりも、終身雇用でしっかりと給与をもらうことが優先という人からすれば、任期があってボーナスも退職金もないというこの制度はブラック企業そのものに感じるのではないかと思います。