調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員の仕事内容・年収・やりがい・将来性
最終更新日:2019/04/24
今回は、調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員としてお勤めの男性(40代前半)にお話を伺いました。調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について教えていただきました。また楽なのか?それともきつい(激務)のか?将来性はどうなのか?などなど、ざっくばらんに答えていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。
今回お話を伺った人
- お仕事:調査・測量・設計コンサルタント業 現地調査作業員
- 会社規模:500~999人
- 勤続年数:14年目
- 新卒 or 中途:中途入社(2社目)
- 前職:家電小売業界 販売職
- 雇用形態:正社員
- 現年収:200~299万円(入社時200~299万円)
- 性別:男性(仮名:ウェロー)
- 年代:40代前半
調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員の仕事内容
よろしくお願いします。
現在の仕事内容は、都市の電気生活を支える電柱に関する調査業務です。1人で行動する場合が多く、車両を使用して調査対象現場へと赴き、1日に大体50件程度の調査をします。調査の具体的な内容は、電柱間の電線に対して木の枝や葉がどの程度干渉しているかを調査票に記入し、現場の写真を記録します。その他に、電柱に異常がないか・電柱に取り付けてある機械に異常がないか・電柱や電線に倒木がないか等、多岐にわたって目視点検をします。
調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員の仕事でやりがい、不満に感じていることは?
自分のペースで仕事をすることが出来るので、気疲れしないところが気に入っています。調査対象となる現場は山林の多い郊外が主で、緑も多く水もきれいなので気候のいい時期、特に春の天気のいい日は気持ちよく仕事が出来ます。仕事の合間に小休憩をとって、水のきれいな川岸で休憩したりするのは、まるでスローライフを送っているかの様に贅沢な時間を過ごせます。また、電柱・電線調査をすることは停電等の事故を未然に防ぎ、地域社会に安定した電力を届ける事に貢献しているので、日々やりがいを感じることが出来ます。
「電柱間の電線に対して樹木による干渉がどの程度あるか」を調査する業務ですので、道路沿いの区間ばかりではありません。電力は暮らしの中の様々な所に張り巡らされているので、時には道のない山間部に行かなければならない事があります。山間部の調査は、足元が悪く傾斜がきついので歩いて調査するのは体力が必要です。転倒して擦り傷をつくることも度々あります。また、害虫(特にスズメバチやハブ)に気をつけて行動をする必要があります。
きつい方だと思います。
向いている人、向いてない人
都会の喧騒とは縁のない、のどかな環境で仕事をしたいと思う人にとっては最良の職場ではないでしょうか。現場調査時は基本的に1人行動なので、コミュニケーション能力もさほど求められるわけではないです。自分自身で1日の行動予定をたてることが出来る、自分のしている仕事に誇りを持って取り組むことが出来る人には向いている職業だと思います。
グループでする作業ではないので、他人からの評価がなかなか得られにくい仕事です。また、前述のように山間部での業務には危険が伴いますので、危機管理能力・時間管理能力(例えば、山頂のアンテナまで調査に行く場合は行き帰りの往復時間がかかることを考慮しなければならない)等、能力に自信のない方は思わぬ事故に遭いますので向いていないかと思います。
調査・測量・設計コンサルタント業の現地調査作業員の将来性
将来性はあると思います。
電気は日々の暮らしに欠かせないものとなっています。電気を運ぶ電柱・電線は社会インフラとして重要な役割を担っており、その保守・点検業務は「一度見たら終わり」というものではありません。毎年モニタリングを続けることによって、適切な時期に適切な対処を取れるようにするために、これからもずっと必要とされる仕事です。