矢崎総業の評判・口コミ

矢崎総業への入社理由

半導体について大学院まで勉強してきましたが、国内の半導体事業は軒並み傾いていて、これまで勉強してきた内容を生かしつつ将来性のある自動車メーカへの就職を選びました。就職活動時点でも、電気自動車や、自動運転や多機能化の流れが自動車業界の大きな流れとしてあり、ソフトウェアや電子化が自動車関連メーカの中で需要を増し、半導体の知識が生かせると考えました。

矢崎総業で働いて良かったこと

配属された部門が、外部生産半導体の品質チェック部門で、実物の半導体部品を分解、解析しました。自分としては実験や解析がとても好きな部類ですので、自らの手で半導体を分解・解析するのは、とても楽しかったです。

私はあまり学業の成績は芳しくなかったため、大学院では研究に関連する半導体の知識しか理解できておらず、関連があまりない内容については授業で習った程度でした。しかし、仕事で理解を避けていた部品の解析があり、もう一度解析を進めながら基礎に立ち返ったところ、完全に理解でき、今では原理からその半導体の動作を説明できるようになりました。

矢崎総業への不満

この会社に限った話ではないですが、正社員の仕事が中間管理職の色合いを強めており、自らの手で解析を行うよりも時給単価の安い派遣社員や外部委託を管理して、作業を行わせることのほうが重要視されています。はっきり言って自分で解析を行いたい私の意向に反してしまいました。また、少々きつい文言かもしれませんが、作業単価が低い方で自分の頭で考えて解析を行える人は稀有で、ほとんどが言われたことをこなすことしかしません。そういった方が挙げてくる報告書を見ていると、自分なら言われなくても問題視して追求するだろう等かなりストレスを感じていました。

一通りの解析業務に1つ1つ理解し、こなしていったところ、新規の解析もだいたい予測できるようになりました。それ自体は喜ばしい限りですが、自身の部門として、設計部門が使いたいので解析してほしいというところから仕事が発生するため、めったなことで新規性の高い部品の解析業務が発生しません。

矢崎総業はホワイト／ブラック？

残業に関しては、36協定をかなりうるさく管理する部署でした。また、体調が慢性的に悪くなり、上司に相談してからはほぼ残業なしで仕事をしていましたが、仕事量をチームに分配していただきありがたい限りでした。ただ、会社としてみると、海外部署との連携が必要な部門は深夜遅く活動していたり、本当に部署によりけりでした。ただし、深夜まで活動している部署でも、残業時間を短くごまかしたり、仕事を家に持ち帰ることはセキュリティ面でも問題あるため厳しく禁止しており、残業代がつかないことはなかったため、かなりのホワイト企業に部類されます。

大企業にありがちではありますが、目の前の業務をとりあえずでこなすほうが、有用な人材でしょう。ただし、ほとんどの問題は、とりあえずでこなされた後に問題として発覚することばかりで、それで発注元の客先に叱責されてきたり、解決案を多大な時間とマンパワーをかけて協議したり、この会社に限らずとも多々あることでしょう。そんなときに問題の本質をちゃんと理解して、とりあえずの解決と本質的な解決をちゃんと分けて議論できる方は、自然とやりとりも多くなっていくと思います。