JICA（国際協力機構）の評判・口コミ

JICA（国際協力機構）への入社理由・志望動機

私がこの会社を目指した理由は3つあり、1つは必ず海外業務に関われること、2つ目に若手に対しての研修機会が豊富であること、3つ目にいわゆる「役所」を経験したかったことでした。1つ目に関しては、1年目からの短期駐在、3年目からの長期駐在など、期待通りでした。2つ目については、研修の中身が無味乾燥なものが多かった一方、OJTで現在の仕事にもつながる幅広い知識が手に入りました（一つの国について深く知ることは、結局日本をよく知ることにも繋がりました）。三つ目については、役所の良いところ、悪いところ、両方味わうことができ本当に貴重な体験でした。

---

JICA（国際協力機構）での年収・給料：400～499万円

世間一般が抱くイメージ通り、公的機関なのでお給料は大企業勤めの人々よりは低いです。一方で、残業時間は40時間までしか実質的にはつけられないようになっており、仕事のクオリティを保つために家で仕事をしなければいけないことも多々ありました。水準としては、国内にいる限り20代のうちは額面でも550万円ほどにしかならない（残業込みで）と思います。年功序列の組織であるため、同期とは横並びの給与になるはずです。ただ、海外駐在時には日本にいるときの約2倍のお給料を貰うことができます。

---

JICA（国際協力機構）のワークライフバランス

残業時間には月40時間というキャップがかかっており、それでも仕事量は減っておらず、結果的にサービス残業が蔓延していることが不満の理由です。部署によっては理解ある上司が月40時間以上の残業を認めてくれることもありますが、私の周りでは数名でした。一方で、休暇取得については非常に寛容で、極端な話前日の飲み会で酔いすぎてしまい、翌日仕事にならない時にも、アポさえなければ普通にお休みを取ることができます。私も当日になって急なお休みをもらうことがありましたが、誰も咎めませんでした。

---

JICA（国際協力機構）の福利厚生

福利厚生は、最低限のものは揃っていると思うからです。会社の中には自販機や急茶器、コーヒーメーカーやお菓子バーがありますし、年間2万円分くらいを自由に使えるカフェテリア制度があります（制度の仕組みがわかりづらく、満額活用している人は少ないような気もしますが）。公務員というと、国民年金、厚生年金に加えて共済年金にも加入しているイメージがありましたが、この会社では確定拠出年金という形で月に数千円を給料から天引きされているだけで、老後の安心は得られないかと思います。その点は、マイナスのギャップでした。

---

JICA（国際協力機構）はホワイト／ブラック？

どちらかといえば、という意味では、会社の人々が穏やかで優しい人たちばかりであること、休暇の取りやすさ、中央省庁に比べればよい労働環境であることから、ホワイト企業だと言えるのではないでしょうか。人間関係でのストレスは基本的にはなく（一部の部署でセクハラやパワハラの問題はありますが、経営層自ら根絶に乗り出しています）、自宅で仕事をせざるを得ないこともありますが、休暇や時短、在宅など柔軟な働き方が許されるため、長時間労働と少しのサービス残業に加え、突然やってくる海外駐在が平気な方にとっては、充実した仕事ができる環境なのではと思います。