大学法人で働くってどう?やりがいや将来性、向き不向きについて
最終更新日:2021/11/18
大学法人で働いている方の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について、実際に働いている人に教えていただきました。また将来性はどうなのか?についてもご紹介します。
お話を伺った人
山次郎さん(仮名・30代前半男性・新卒入社)
- お仕事:大学法人 事務スタッフ
- 会社規模:500~999人
- 勤続年数:9年目
- 新卒 or 中途:新卒入社
- 雇用形態:正社員
- 現年収:400~499万円(入社時200~299万円)
- 性別:男性
- 年代:30代前半
大学法人でどのような仕事をしているか
大学法人での仕事ってどう?
規模にもよりますが、大学の場合、基本的に一度採用されると他の大学法人に転出することは稀です。そのため、人間関係をうまく構築できなかった場合、居心地がかなり悪くなります。
実は私も人間関係で躓いてうつ病になり、何度か長期病気休暇を取得しました。大学というのは狭い世界なので、とにかく同僚や上司,教員から嫌われると仕事がやりにくくなります。
本人のスキルよりも、まずはコミュニケーション能力が大切で、人間関係をうまく構築できないときついと感じる人もいると思います。
大学法人での仕事に向いている人・向いていない人
大学法人での仕事に向いている人はこんな人
問題解決能力の高い人が向いていると思います。大学はかつては文科省の下部機関で、良くも悪くもお役所的な職場でしたし、今もその傾向は残っています。
しかし大学を取り巻く環境が大幅に変わってきていますので「規則や法律と矛盾せず、前例を尊重しながら問題を解決する」という難しい作業を強いられています。特に大学の事務職員は教員など研究職の事務を補助するという側面もありますので、教員を諫めつつ上記のような対応が必要になります。主体的に動きつつも高い調整能力を持つ人が向いていると思います。
大学法人での仕事に向いていない人は?
多くの仕事もそうかもしれませんが、コミュケーション能力が低い人は向かないと思います。生徒や教師、外部業者とのやり取りが多く発生し、しかも適当に対応するとマスコミの標的になったり、予算に影響が生じたりすることも考えられます。
大学法人での仕事に将来性があると思うか?
あまり将来性があるとは思いません。
大学の主な顧客は大学生ですが、少子化の影響で生徒数は減り続けています。そのため、将来性はあまりないと思います。また研究の面でも国からの交付金の減少に伴い,外部資金への依存が深まっていますので、いわゆる「売れる」研究が盛んでない大学はこれからさらに先細っていくと思います。
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また大学への交付金も減っているので、教員や技術職員(教員の補助をする専門職員)、事務職員など職種を問わずに人手不足が深刻です。