人事事務ってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

人事事務の仕事内容や向き不向き、やりがい、不満、年収について、実際に働いている人に教えていただきました。また将来性はどうなのか？についてもご紹介します。

お話を伺った人

ゆきさん（仮名・20代後半女性・新卒入社）

人事事務の仕事内容

自社で働いている社員の方が、引っ越しや妊娠、結婚などをした際の手続きをしています。

具体的には、

• 引っ越し時：通勤用交通費の精算
• 結婚時：扶養の手続き
• 出産時：社会保険関係の手続き

などです。協会けんぽやハローワークなどとのやりとりを行なう場面も多いです。完全な内勤スタイルですので、社外に出ることは全くありません。一年の中では、年末調整の時期が最も多忙になるシーズンですが、それ以外の季節は落ち着いています。

人事事務のやりがいは？

社会保険などは複雑な制度も含まれているため、よく社内の方から「こういう時ってどうすればいいの？」といった問い合わせをよく受けます。そんな時、私の説明を聞いて「なるほど！分かりやすくて助かりました」とお礼の言葉をもらうとこの仕事をしていて良かったと思います。

また、産休に入ると聞いていた女性から、無事に産まれたという報告をもらった時は、暖かい気持ちになれますね。

人事事務できついこと・不満に感じることは？

スタッフの中には提出書類の期日を守らない人が多く、その対応に嫌気がさすこともあります。何度言っても提出してくれない人、そのせいで手続きができなかったことを逆ギレしてくる人には参ってしまいます。

また制度上どうしようもないことに対して、ひたすらゴネる方の対応はきつく感じることもあります。例えば、「タクシー通勤がしたい。その分のタクシー代を会社が払ってほしい」といった内容に対して、「制度上、バスや電車しか無理です」ということを納得してもらうまで何時間も粘られることがありました。私に言われても仕方のないことなのですが・・・

人事事務に向いている人・向いていない人

人事事務に向いている人はこんな人

自分に与えられた作業を淡々とこなすことが好きな人に向いていると思います。一日中たくさんの書類に隅々まで目を通すことが得意だったり、何時間もパソコンに向かって黙々と作業をすることが苦ではない方にはオススメです。また、ある程度社会保険などの知識を持っている方は、仕事内容をすぐに身につけられると思います。

人事事務に向いていない人は？

自分の話術を武器に、営業でバリバリと数字を取っていきたい！というタイプの方には、真逆の仕事内容なので向いていないと思います。また、あまり飲み会など頻繁にしない人が集まっているので、飲みニケーションを大事にしていきたい、職場の人と飲みに行くのが大好きだという人には寂しいと感じてしまうかもしれません。

人事事務という仕事に将来性があると思うか？

あまり将来性があるとは思いません。

スキルアップをしようにも、ある程度の社会保険などの内容を把握したら、それ以上フィールドを広げる場面がありません。ですので、現状のままで十分だなと感じることが多く、スキルアップのモチベーションが湧かないです。

またこれからの時代、社会保険の手続きなどは自動化されていくのではないかなと思うので、人事の人員は減っていくのではと感じます。