佐賀大学の評判・口コミ

佐賀大学への入社理由・志望動機

私は佐賀出身で、佐賀大学で美術・教育・デザインを学び、博物館・美術館で働くための学芸員の資格をとりました。将来は、地元佐賀県で、芸術・教育にかかわり、地域を発展させられるような仕事をしたいと思い、博物館・美術館という場は最適に感じられました。ちょうど当時、佐賀大学は学内に美術館を創設し、有期契約で職員を募集していたため、ぜひそこで働きたいと考え、志望していました。

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佐賀大学での年収・給料：200万円未満

いざ入ってみると、とにかく「激務薄給」という状況でした。そもそも、美術館とは「文化財を未来に伝えるために保存・研究する施設」であるのが使命で、学芸員はそのために施設の温度管理・湿度管理に配慮し、調査研究を行うのが本業です。「展覧会を行い来場者に成果を見せる」のはその過程で行われるサブ業務でしかありません。しかし大学内の上層部含め大部分の人間は、「美術館＝単に絵画や彫刻などアートっぽいものを並べておくだけの多目的ホール」「学芸員＝美術館の展示室や受付でぼーっと座ってるだけの暇そうな人種」程度にしか考えていませんでした。周囲からの理解がない状態で予算も設備も無い中、学芸員として展覧会やイベントを企画し、学内に稟議を通し、学外と連携して準備・運営を行う。しかも身分は契約職員で、週４０時間以上働いてはいけないような規定のため月収１０万円程度。…とても割に合わないと思いました。

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佐賀大学のワークライフバランス

大学側は学芸員＝美術館で座っているだけ・たまに展示物を並べ替えるだけの人種、と勘違いし、一般事務の臨時雇用と大差ない待遇で待ち構えていました。しかし実際の学芸員はもっと多岐にわたる業務をこなさなければなりません（実際にこなしました）。けれど大学上層部には根本的に美術館・学芸員への理解がないため、「展示室内で飲食させろ」「展示準備期間中でも来館者を受け入れろ」などの無理難題を平気でぶつけ、こちらが難色を示すと「学長の意思に逆らうのか」的な圧迫をかけられ、立場の弱い契約職員としては苦しみながら従うしかありませんでした。上層部の無理難題に応えながら美術館としての平均的な機能を回すには、規定通りの勤務時間では到底足りず、残業は月30～40時間に及ぶことがザラ。交代要員がいないので休めもせず、とてもワークライフバランスは悪かったです。

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佐賀大学の福利厚生

国立大学法人ということもあり、事務手続きの上での福利厚生はしっかりとしていました。学内に産業医がいてカウンセリングが無料で受けられ、残業代は予算の範囲内で、事前に書類申請すれば１５分単位で出ました。また慶弔休暇、夏季休暇、冬期休暇、年末年始休暇は、他職員とのシフトの兼ね合いを鑑みながら概ねとれました。しかしそれでも、場合によっては学長・副学長の意向で「年末年始も美術館に出勤せざるを得ない（年始すぐに学外からの来客を美術館でもてなす等のスケジュールをねじこまれ、その事前準備などのため）」状況に追い込まれるような事態も発生していたし、有給休暇は大部分が激務で体調を崩した時の病院や退職間際の消化で消えていたので、決して満足はしていません。

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佐賀大学はホワイト／ブラック？

私が退職した直後に学長が任期満了となり交代したので、状況は変わっているのかもしれませんが、少なくとも私がいた頃の、私の所属した部署の状況は極めてブラックでした。他の部署で一般事務として勤める契約職員（「夫が正社員として働いている・限られた時間で家計を支える妻」のような想定）は、勤務時間１日８時間・週4～５日勤務・月収10万円という枠の通りに働き、満足度は高い様子でした。しかし美術館で学芸員として働くと、１日１５時間労働（展覧会直前は徹夜泊まり込みあり）、学長副学長からの無理難題上等、休日は疲れ果てて一歩も動けない、それでも月収は基本１０万+残業代という有様になったので、ホワイトな記憶がありません。