不動産会社の事務職ってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

こぼれ球を何でも拾うような仕事です。「見積検収」「請求」「資料の整理」「電話応対」「お客様へのお茶出し」「新入社員入社時の準備」、また年度末近くになると決算作成に必要な書類を作成することもあります。営業や店長からいろんな指示が降ってくるのでそれをひたすらにこなしていきます。

うちの会社では個人から法人まで幅広く対応していますが、主にお客様からお問い合わせを頂き、その対応をするのが私の仕事です。電話やメールでの対応だけでなく、実際に訪問させていただくこともあります。またすでにご入居されたお客様や大家の悩みなどをお聞きし、トラブルを解決することもあります。

私は賃貸の仲介をメインにしている会社で働いています。仲介における契約手続きや、書類の整理、備品の発注、本社からの指示の伝達、営業スタッフが足りない時には物件へのご案内など、その場に応じてできる仕事をなんでも行っています。

店舗にいるスタッフから「ありがとう」「助かってる」などと言われるとうれしい気持ちにはなりますが、正直、楽しさ・やりがいを感じる暇なく、毎日時間があっという間に過ぎていきます。

お客様から「いい物件が見つかった」と言われたり、物件の大家さんから「素敵な住居者を紹介してくれてありがとう」と言われた時、またお客様にご満足していただき、契約に繋がった時はとても嬉しくなります。

また大きなトラブルが発生した時にスタッフが一丸となって対応し、見事解決できた時などにもやりがいを感じます。

最初は業務が多岐にわたるため、大変でしたが、慣れてくると単調に感じます。とはいえ、仕事量が多いため、暇というわけではないのですが…また繁忙期はとても忙しく、残業をせざるを得ないことも多々あります。

外国籍のご入居者の対応について、トラブルになることがあり、対応に苦労することがあります。ゴミだしや騒音、物件使用のマナーを注意しても言葉が通じなかったりするので、大家さんからのクレーム問題は途絶えないです。

今まで接客業中心に従事してきたので、手続きでお客様と関わることに抵抗はあまりないのですが、いろいろなお客様がいるため相手によっては辛く感じるときがあります。

また事務職をこえて営業の仕事も関わっていかないといけないことが多くあり、教えてもらってないことがいきなり飛んでくるとストレスを感じます。

事務職は責任をとる立場ではないので、波風を立てないようにうまくやり抜く力が必要だと思います。いい意味で器用貧乏の方が良いかもしれません。

誰かのために親身になれる方や、お話が好きな方、熱意のある方は向いてると思います。

社内外含め、結構コミュニケーションをとることになるため、人に興味がなかったり、人とコミュニケーションを極力取らずに仕事に常に没頭したい職人タイプの人には、向かないと思います。

人とお話するのが苦手だったり、誰かのために一生懸命になれないタイプ、またすぐになげやりになる人は向いてないと思います。クレームが発生した際は、お客様に根気よくお話し、ご理解・ご納得いただくよう根気よくお話しなければなりません。時には対応に半日必要となることもありました。

あまり将来性があるとは思いません。

事務の仕事は全体的にサポートする業務が多いのでキャリアアップは望めないからです。また不動産業界自体も、今後縮小していくと思うので、二重の意味で将来性を感じません。

長く続けられる仕事だとは思います。肉体的な負荷もそこまでないですし、経済的にまあ満足しているからです。これまで見置いていた美容業界と比べると、ボーナスがある分嬉しいです。