地方銀行(地銀)の営業ってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

私は某地方銀行で、法人様との新規取引を開拓するセクションにおります。当行と取引のない法人様が大半ですので、日々新しく取引頂けるよう、あの手この手で営業活動に従事しています。

新規取引をしていただく場合、既存の取引銀行よりも低いレートでの融資提案が求められるため、ハードルの高い仕事です。最近では、融資以外の手数料収入拡大が至上命題で、日々収益確保に向け新たなことについて勉強しながら取り組んでいる状況です。

私は、現在とある地方銀行の支店にて法人及び個人向けの営業を行っています。個人のお客様であれば、富裕層のお客様を中心に将来の資産形成や相続対策についての提案を、富裕層の方でなくても在職中の方へ住宅ローンやオートローン等幅広い範囲の中で営業します。法人のお客様であれば業者を問わず（個人事業主含む）資金ニーズに対する提案や社会問題にもなっている世代交代に伴う事業承継等、個人営業と同様に幅広く営業を行っていきます。

既存の取引銀行がぬるま湯に浸っていることに慣れている新規法人に対し、新たな価値ある提案を行うことで取引をしていただけることがやりがいです。あまり差別化をすることが難しい銀行業界において、認められたという気持ちになります。

やりがいがある反面、各営業担当者に課される目標という名のノルマは非常に厳しいものがあります。目標の大きさに耐えきれず、潰れていく同僚や後輩をたくさんみてきました。

銀行は他業種に比べコンプライアンスや仕事に対する正確性が求められます。なので、銀行内部での相互牽制も非常に厳しく、少々のミスでかなり厳しく指導されることがあります。最終的に指導に耐えきれず辞めていく人も少なくありません。

私は現在勤続14年目になりますが、以下の条件を兼ね備えた人材が生き残って、かつ出世していると思います。

• 常に自分自身の成長の為に努力をし続けられる人
• お客様目線にたって相互にWIN-WINの関係が築ける人
• 精神的に凄くタフである人
• 弱音を決して吐かない人
• 人の成長や成果を自分自身のことのように感じることができる人
• 決して諦めない粘り強い心を持っている人
• 現在だけでなく将来のことも考えられる人

私と同様、銀行で営業を行うのであれば常に対人での業務になるので、「挨拶が出来る人」「相手のことを思い遣ってあげられる人」が向いているのではないかと思います。また様々な情報や知識を常に頭に入れておく必要があるため、根気強く自分を成長ささせたいと思うような意欲的な人が向いていると思います。

• 精神的に弱い
• 自分のことだけを考えていて周りのことを全く考えない
• 人の成果や成功を一緒になって喜ぶことができない
• 大きな目標をたてることができない
• 将来のことよりも現在の満足度ばかりにとらわれている
• 時間管理を徹底できず、だらだら時間外労働をやりたがる
• 上司ばかりきにしている

人は淘汰されているように思います。

どちらとも言えないです。どちらかというと厳しいかもしれません。

地方銀行を取り巻く環境は、マイナス金利の導入以降、日に日に厳しさを増しています。銀行間の競争も良い顧客の取り合いで、適用レートも毎年低下の一途を辿っています。もはや金利だけではやっていくことは出来ない時代で、各銀行は法人ソリューション解決手段の提案で融資以外の手数料収入を増やしていくことで収益の減少を食い止めようと必死です。どの銀行も消耗戦となっており、薔薇色の未来は期待しづらい状況です。

あまり期待できません。地方で就職を考えてるいるのであれば、給料もいいですし、銀行は決して悪くないとは思います。ただし近年ニュースや新聞で取り上げられているように人口減少やAIにより、地方銀行の必要性について問題視されていることも確かです。これまでと同じスタイルでは簡単に残ることは出来ないと思います。