専門学校で働く！やりがいや将来性、向き不向きについて

語学力育成の専門学校で働いています。日本の高等学校卒業者や日本語学校にいる留学生に対し、2年間で語学系の資格取得やビジネス系各種資格の取得や社会人としての素養を育てて、就職や留学へと導く、といったことをしている学校です。私は、毎年年度始まりの4月から対象の学生が在籍している学校（高校や日本語学校）を訪問して生徒募集を行いつつ、専門学校の生徒に対して授業や進路指導・サポートを行っています。

入学した学生たちが、希望の進路に進めることが何よりのやりがいです。決して順調に希望する道に進める学生は多くはなく、必ず紆余曲折があります。落ちこぼれや退学希望者などを、都度の個人サポートでフォローや軌道修正をしながら2年間しっかりサポートし、それが結果につながったときの嬉しさは何にも代えがたいものです。またその際に学生や保護者にお礼を言われたときは「この仕事を選んでよかったな」と思えます。

経営の安定性が望めないことです。少子化が進んでおり、「大学ではなくいかにうちに来てもらうか」「高卒で働くのではなくいかにうちに来てもらうか」のハードルが年々上がってきている気がします。そうなると当然売上も下がってしまうので採用を積極的に行うこともできず、従業員一人あたりの仕事量も増してしまい、忙しくて大変です。

何より学生が好きで、滅私奉公ほどではないにしろ、学生に対して面倒見が良い人が向いていると思います。学生はしっかり時間を使って向き合わないと信頼をしてくれませんから。正論をもって一方的な指導をするのではなく、時には聞き役に徹して、学生が何を求めているかを真摯に向き合って探ろうとする姿勢を持つことが大切です。

あまり将来性は感じません。少子化が教育業界に与える影響はかなり大きいと感じているからです。既に廃校や募集停止となった学校も出始めており、今後も縮小を余儀なくされるでしょう。私の職場は定年再雇用の制度もあるため、現在職員の年齢構成は完全な「くびれ状態」になっており、数年のスパンでかなり厳しい労働環境となる見込みです。