グランドスタッフってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

各カウンターオープンのために航空券の補充や備品類の確認、金銭類の補充をします。時間になったらカウンターがオープンするので、その後は航空券購入カウンターにて航空券の予約、購入、発券業務をします。そして午後からは出発、到着ゲート業務を行います。出発ゲートは旅客の飛行機への誘導、座席変更、各旅客の着空港への引き継ぎ、アナウンス等行います。到着ゲートでは手荷物、ペットの返却業務、発空港からの引き継ぎ、乗り継ぎ旅客のご案内等行います。

まず初めにお客様の旅のはじまりとおわりをお見送り、お出迎えすることができるということに、とてもやりがいを感じます。空港に勤務しているとお子さまの一人旅や、車イスご利用の方、小さなお子様をお連れの方等様々なご家族と接する機会があります。最後まで気にかけてお声がけをしてその方のお乗りになる飛行機が無事に出発してくれると幸せな気持ちになります。

また他にもカウンターで業務をしているとグランドスタッフになりたい子たちが声をかけてくれてたくさん質問して下さることがあり、私もあんな時代があったなと毎回思い出させてくれます。

グランドスタッフの仕事は早番と遅番の勤務に分かれますが、特に辛いのは早番です。朝の３時という早い時間帯に起床し、公共交通機関がない時間帯なのでタクシーに乗り空港へ向かいます。

また繁忙期（特に夏休み）には大勢のお客様が出発、到着をされるので搭乗ゲートの誘導やチェックイン、手荷物の受託、返却など従業員の手が足りないくらい、空港にお客様が殺到します。繁忙期は休憩がほとんど取れずに忙しく体も壊しがちになってしまいます。

一番大切なのは接客が好きな人です。空港には様々なお客様がいらっしゃいます。その一人一人にあったサービスを提供できることがグランドスタッフにとって一番大切です。

次に大切なのは笑顔です。いくらいい接客ができたからといって笑顔がないと満点にはなりません。笑顔でお見送り、お出迎えが自然にできる方が向いていると考えています。

まずコミュニケーション能力が低い人は向いていません。この仕事は常にお客様と関わりを持ちますので、「人と接するのが苦手な人」「人の目をみて会話をすることができない人」はなかなか厳しいでしょう。

また、朝が苦手な方も厳しいかもしれません。朝はタクシーが迎えに来てくれているのに寝坊してしまい、間に合わないと会社に大きな迷惑をかけてしまうからです。

将来性はあると思います。2020年に東京オリンピックが開催され、これから更に大勢のお客様が出発、到着をされるからです。

また市場価値を高めるには語学力を鍛えておくことをおすすめいたします。海外からのお客様も大勢到着されると思いますが、外国人のお客様と接する機会が多くなるからです。