臨床工学技士ってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

病院で臨床工学技士として働いており、患者様が使用した医療機器に異常がないか、正常に動くかなど主に機器の点検を行っています。私が働いている病院は、病院の中でも規模が大きく、医療機器の台数は全国でもトップレベルです。そのため、血液から毒素を排出する血液透析や集中治療室で人工呼吸器のメンテナンスを行うこともあります。宿直をすることもあり、緊急時にはいつでも対応できるようになっています。

私の仕事は、直接患者様と接する場面は少ないのですが、患者様が目を覚まされ、元気に集中治療室を退室される姿を見るととてもうれしく思います。表には立たない地味な仕事ですが、病院の機械を安全に使用していただくには、私たちのような存在は欠かせないと思っています。機械の先には患者様が居ることを忘れず、丁寧に作業することを心がけています。

強いて言えば、看護師や医者が自分のミスを機械が悪いと難癖をつけてくることがあります。「勝手に機械が止まっていた」「機械が故障している」と言う方が居ますが、医療機器には履歴が残るシステムが搭載されているので、どのような操作を行ったか一目瞭然で、嘘は直ぐにばれます。にもかかわらず、自分のミスを認めず、要らない仕事を増やす方には不満を感じてしまいます。

嘘をつかず、分からないことはハッキリ分からないと伝えることができる人です。確かに医療業界で無知は恥です。ですが分からないのに適当なことを言い、間違えを拡散させてしまうと、間違った知識で患者様を危険にさらすといったことになりかねません。また求められる知識はどんどんアップデートしていくので、セミナーなどにたくさん参加し、知識を向上することにやりがいを感じる人も向いていると思います。

そこそこ将来性はあると思います。

今後、病院で治療するのではなく、在宅でも可能な治療が増えてくると思います。そう言った時に、在宅で機器の操作や点検が行える人材が必要不可欠になるのではないでしょうか？自分自身で医療機器を扱うのは患者様も不安に思われるはずだからです。

そのため、臨床工学技士と言う仕事は世の中にあまり知られていませんが、今後様々な分野で活躍して行けると思います。