社長秘書ってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

私の仕事は社長秘書です。仕事内容は多岐にわたりますが、主に社長のスケジュール管理や出張時のチケットや宿泊先の手配、社長が出向く会食への同行や、催事への同行、社長が抱えているプロジェクトや確認事項などのタスク管理、運転手やかばん持ち、また事務所での来客対応やその他雑務です。

仕事という観点からいうとやることが多く一通りこなせるようになるまで時間がかかります。周りへの気配りや配慮なども仕事の一環として行わなければならず、ある程度の知識や教養を身に着け守秘義務も徹底しなければなりません。

まず、第一にいえることは普通にOLとして働いているだけでは得られない経験をさせてもらえることです。なかなか出会えないであろう経営者や政治家などにお会いさせていただくことも多く、一緒にお話を聞かせていただけるので大変自分の身になる環境を与えてもらっていると思います。仕事を通じて得られるものは給与だけではないと考えていますのでこういった経験は貴重であり、自分自身の成長につながっていることに大きなやりがいを感じています。

周りから楽な仕事だと勘違いされることが多いことです。忙しそうな振る舞いをすべき立場ではないのであまり表面上は出しませんが、追い詰められている状況でもなかなか周りが助けてくれることは少ないです。そういった場面でも臨機応変に対応できるスキルをまずは自分自身が身に着けることが必要ではあるものの、もう少し周りの理解があってもよいのではないかなとは常々感じています。

自己犠牲力のある人です。普通のOLは定時出社で定時に上がれるかどうかなど時間制約がありますが、社長秘書となると職種が特別なだけに、出張への同行や会食への同行など時間制約の概念から少し離れなければなりません。ほぼ経営者と同じ行動となってきます。

例えば、友人との夕食の予定がプライベートの予定へ入っていたとしても、社長のスケジュールに大切なお客様との会食予定が後から入ればそちらが優先です。そういった面からも自己犠牲力のある人が適任といえます。

第一に守秘義務の徹底が行えない人です。社長秘書という立場上、通常では知りえない情報や口外できない情報を耳にすることは多いです。その得た情報をペラペラと周囲の関係者に話たり、自慢していたりするようであればその人は向いていません。

また、もちろんですが会社の顔として見られる場面も多いので、あまりに知識不足な人は不向きかもしれません。ある程度の社会の話や時事の話ができるように、例えば空き時間にニュースを見るようにすれば誰でもできることではありますが、それすらも難しい人は不向きですね。

将来性がない仕事だと思います。まず、秘書という業務はAIや人工知能にとって代わられると考えています。昨今の技術革新によりAI秘書といったコンテンツも見かけるようになりました。今後の社会を見据えたうえでこの業務に就いたり、また続けることはオススメしませんが、自分の成長や、普段経験できないようなことを学ぶには最適な仕事だとは思います。そこから得た学びを糧にさらに自分のスキルを身に着けることがベストだと思います。