照明プランナーってどんな仕事？やりがいや将来性、向き不向きについて

営業が客先から相談を受けた案件に対して、自社製品の照明器具をどう使うと良いかという提案資料を作成する仕事です。提案資料と言っても、計算レベルの物から、ＣＧを駆使したものまで様々です。基本的に社内での仕事になりますが、時には「現場調査」と言って、自社の製品でリニューアルして貰うためにリニューアル前の建物の現状の照明を調査しに行ったり、営業と共に客先に行き、自分の作った提案資料をもとに、お客様の前でプレゼンを行うこともあります。

大規模なプロジェクトに照明プランナーとして長年携わり、その建物が完成し、自分の設計した照明の光が溢れているのを見ると、達成感があります。そこまで大掛かりなものではなくても、街中で自分が照明のプランニングをし、受注した建物を見かけると、嬉しくなります。またお客様の前で自分が作った提案資料をもとにプレゼンを行い、お客様から「これはいいね、ぜひこの案で行こう」と言われると、提案書を作った時の苦労も吹き飛ぶくらいに嬉しく感じます。

私の場合、それほど不満点はないのですが・・・急ぎの案件の場合、期限に間に合わせる為に夜遅くまでの仕事になることがあります。また案件が多い時期なども同様です。プライベートの予定があった場合、それをキャンセルせざるを得ないので、平日の習い事や約束などは極力しない様になりました。また、そんな日々が続くと、帰宅は深夜続きになるため自分の時間が殆どなくなります。

建築やインテリアが好きな理系の人が適性があると思います。加えて、電気の知識があると尚良いと思います。実務面では、「ミスをしないように注意深く仕事に取り組める人」「長時間座って黙って作業をする事に耐えられる人」が向いていると思います。

社内各部署とのコミュニケーションが円滑にできるかどうかも大切です。時に意見の食い違いや、案件の納期折衝などもしないといけないからです。

数字に弱い人、極端な文系の人、パソコンが苦手な人、物事に長時間集中して取り組めない人、ケアレスミスが多い人は向いていないです。室内で長時間、座って黙って作業をし続けるのが苦手と言う人にも向かないと思います。また、仕事の性質上、定時で退社できる日が少ないので、プライベート重視という人もやめた方がよい仕事だと思います。

そこそこ将来性はあると思います。

照明業界は現在、LED照明が主流になりつつあります。また省エネの流れは相変わらず続いているので、消費電力の少ないLED照明は注目されています。各社が次々と省エネタイプの商品を発売して競争していますが、技術的にも発展し続けている業界です。LEDになったことにより、ベンチャー企業が数多く参入してきているので、それほど大手に拘らなくても将来性が見込めるかもしれません。